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映画 「善き人のためのソナタ」

2009 07 30
どーもどーも。

最近、重い社会問題の映画ばかり見ててなんだか心が重いです。

感想も重くなってしまい読んだ人の気持ちが曇ってしまっても仕方ないし、書くべきかどうか迷っております。

でも、この映画は重いなりにも救いのある素晴らしい内容だったので書いてみます。

「善き人のためのソナタ」です。

*「今日の映画」を初めてお読みになる方は、まずは「映画の感想について」カテゴリをお読みください。

舞台は1984年の旧東ドイツです。

国による徹底した思想統制が行われており、西ドイツとの隔壁は僕らの想像を絶します。

自分の考えを発表するだけで監視され、尋問され、銃殺される時代です。反体制の人物は、徹底的に盗聴され、監視がつき、怪しい動きをすると逮捕されます。子供でも大人でも関係ありません。

そういう国家体制を保守するための秘密警察を「シュタージ」と呼びます。
シュタージの管理体制は非人間的でとてもじゃないですが、現代のSISやNSAが足元にも及ばないほどの厳重で陰鬱な諜報集団です。

主人公は、そのシュタージの中でも尋問のプロであり、監視のプロである、エリート大尉のヴィースラーです。なんと、このヴィースラー演じるウルリッヒ・ミューエさんは、逆に実際にシュタージの被害にあったことのある方で、ベルリンの壁の越境を監視する兵士だったのです。

そして、壁崩壊後のシュタージによる監視情報公開により、自分と同じ舞台演劇団の4人が自分を監視するスパイだったという有様。さらには、自分の奥さんすらもスパイで、シュタージへの情報提供をしていたという悲しい経歴の持ち主。

そんなウルリッヒさんも54歳で亡くなってしまいましたが、やはり自分の経験すらも演技へと注ぎ込むとても素晴らしい役者さんです。

そんなウルリッヒさん演じるヴィースラー大尉が、監視を始めたある劇作家とその彼女である舞台女優の二人とのドラマをめぐる感動作です。

140分近くの長い作品で、地味~に進みますが、大尉の心の変化、国家に対する忠誠の揺らぎと劇作家と舞台女優の二人に惹かれていく自分との葛藤。割り切れない思いなどがとてもうまく表現されていて、最後まで一気に観れてしまいました。

そして、最後に押し寄せる感動は、久々に「素晴らしいっ!」と唸るヒューマンドラマでした。

やはり、ウルリッヒさんの演技には演技では終わらないとても深いものを感じることが出来ます。

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