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映画 「遠い夜明け」

2009 09 09
どもども、どーもどーも。久しぶりに今日の映画です。

*「今日の映画」を初めてお読みになる方は、まずは「映画の感想について」カテゴリをお読みください。

またまた超重い社会問題完全実話系を観てしまいました。

若きデンゼル・ワシントンさんが主演の、南アフリカ大陸を覆う人種差別が当たり前の国で起こる真実の物語です。

「遠い夜明け」

という邦題ですが、本当に遠いです。それは夜明けが来ると信じることをやめて、何もかも投げ出したくなってしまうほどです。

こうしてキーボードを弾いている今でさえ何を書くべきなのか自分の心を把握できません。

たぶん、それは僕が日本という小さな島国に住む、人種の少ない国に住んでいるからでしょう。

もちろん、日本も多民族国家ですが、アメリカ大陸、南米大陸、ユーラシア大陸と比べてしまうととんでもありません。

物語は真実です。白人に虐げられる原住民である黒人が人種差別根絶のために命を賭して戦ってきた記録とも言えます。

白人は、綺麗な芝生が生えそろうプールの付いた広い庭付きの戸建てに住み、安い賃金で黒人をメイドに雇い、それ以外の黒人たちは黒人収容所と呼ばれる街で隔離されて暮らしています。

そこは、白人が「このようにして暮せ。夜18時以降は外に出るな。3人以上で集会を開くな。白人差別を扇動するな」というとても同じ人権を持つとは言えない世界です。

黒人は白人よりも劣るからすべて白人が決めてやる。が前提のとても矮小な世界です。

黒人は、利口な子だろうが馬鹿な子だろうが、やがて自分の肌の色によって生活環境を決められているのだと気付き、一生をただ生き延び、白人から逃げ惑うように、劣等感を抱きながら眠りについていきます。

その人種的な劣等感を植え付けられ、頭の中を支配されている状態を覚醒させ、自分たちで、自分たちの文化を作り、劣等感を抱くことなく、それぞれの能力を発揮できるごく当たり前の社会にすることを夢見て、その夢の大きさと信念の強さと言葉の持つ力で多くの人を惹きつけ、現体制と戦うのが、デンゼル・ワシントン演じるスティーブ・ビコです。

ビコは、政府に厳しく言動を規制され、拘束され、恐れますが、それでも力強くこう言います。

「白人が黒人になり替わるだけでは意味がない。自分たちだけでもきちんとした文化を作り、利口な人は医者や弁護士にもなれると、心の平等を勝ち取るのが私の戦いだ」

と。

あ、僕の脚色バリバリ入ってますけどね。

そんな圧倒的な覚悟と明確な目標を持つビコの言葉に、白人である新聞社の編集長、ドナルド・ウッズをも一番の味方にしてしまいます。当然、黒人の味方をする白人は、政府から迫害を受け、脅迫を受け、いやがらせを受けます。

しかし、それがひどければひどいほど、反体制のモチベーションは上がっていきます。

アパルトヘイト問題を世界に知らしめたドナルド・ウッズの原作が映画にも反映されています。

アパルトヘイトという言葉は耳にしたことがありましたが、これが現実だったのかと思うと、自分の無知に怒りすら覚えます。いや、現実はもっとひどかったかもしれません。

150分という長い映画ですが、考えさせられっぱなしで全然長く感じませんでした。

僕は、ビコという男の自分の運動に持つ確信の度合いに本当に胸が打たれました。それに応えるようにウッズが仲間になって、世界を巻き込んで大きな渦を巻き起こします。

この映画を観て、この件に対して自分に何ができるか、というよりも、今現在、自分が取り組んでいることに、ビコやウッズのような想いでやれているのかどうか、という部分で感じてほしいです。

マジでお勧めの一本です。

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